
資産としてのエネルギーの捉え方
・エネルギーセクターはインフレ時に投資妙味を持つセクターだと言えます。インフレとは物価上昇なので、物の値段が上がる状態です。「物」とは、金・銀・金属・石油・農業商品・一般消費財・・・その呼び名の通り「物」です。
どんな投資先があるのか
①投資信託
・投資信託でエネルギー関連を購入するとすれば、以下のような商品になるかと思います。管理者は、純資産総額が50億円程度はあった方が良いかと考えていますので、投資信託では運用しない派ですね。どうしても、WTI原油に投資をしたいときは、「UBS原油先物ファンド」を購入するかもしれません。

・SMTAMコモディティ・オープン (目論見書)
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/scr/common/display.asp
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・iシェアーズ コモディティインデックス・ファンド (目論見書)
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/scr/common/display.asp
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・eMAXISプラス コモディティインデックス (目論見書)
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/scr/common/display.asp
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・UBS原油先物ファンド(目論見書)
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/scr/common/display.asp
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②ETF
・原油自体を購入できるETFは、あまり良いのがなかったです。どちらかというと、ETFを購入する場合は、エネルギーを扱っている会社の株を詰め合わせたETFが良いかと思います。

・ティッカー:XLE (サイト:ブルームバーグ)
https://www.bloomberg.co.jp/quote/XLE:US
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・ティッカー:VDE (サイト:ブルームバーグ)
https://www.bloomberg.co.jp/quote/VDE:US
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③個別株
・会社名:INPEX / 証券コード:1605 / 日本株、東証
⇨言わずと知れた原油・ガス開発日本国内最大手会社。優良な会社です。
・会社名:エクソンモービル / ティッカー:XOM / 米国市場、ニューヨーク証券取引所(NYSE)
・会社名:シェブロン / ティッカー:CVX / 米国市場、ニューヨーク証券取引所(NYSE)
・会社名:シェル / ティッカー:SHEL / 米国市場、ニューヨーク証券取引所(NYSE)
・会社名:ヘス / ティッカー:HES / 米国市場、ニューヨーク証券取引所(NYSE)
・会社名:コスモス・エナジー / ティッカー:KOS / 米国市場、ニューヨーク証券取引所(NYSE)
⇨新興地域に焦点を当てている会社。ガーナ、赤道ギニア、メキシコ湾岸
・会社名:コンチネンタル・リソーシズ / ティッカー:CLR / 米国市場、ニューヨーク証券取引所(NYSE)
⇨シェールガスが多い。
・参考になりますのでETFであるVDEの上位10銘柄も示します。

2022年2月現在において
・現在は、石油の価格がものすごい勢いで上がっています。1バレル90ドル付近で推移しており、これは100ドルまでは少なくともいくのではないかとの見方が多いです。石油会社は、石油の価格が高まるほど利益を出すことができますので、石油価格と見比べながら投資するのが良いです。
・これだけ原油価格が高騰しているのに、アメリカのシェールガス企業はいまいち本気で増産しているわけではない現状から推察すると、①もっと原油価格が高騰するまで待っている②期待ほど原油の生産量が多くない などの要因が考えられます。ロシアのウクライナ進出が要因ともされていますが、戦争が起きてしまう可能性を考えると、それほどロシアも武力行使に出る可能性は高くはないと考えられます。
・いずれにせよ、現在のようなインフレ局面においては石油関連株、商品には投資妙味があると考えられますので一考の価値は十分にあると考えられます。
カーボンニュートラルについて
・地球温暖化が懸念され、世界ではカーボンニュートラルが叫ばれています。石油を使えば使うほど、二酸化炭素の排出量は増え、温暖化が進んでしまうため、石油は悪者にされがちです。しかし、現在社会をみると、石油なしでは成り立たない構造になっています。電気自動車が普及してきたとは言え、その電気自動車が使用している電気も元はと言えば、石油やLNGから作られているので、何とも言えない感じになっています。
・また、新興国においても経済発展が進んできておりますが、まずはガソリン車から普及するはずなので原油は引き続き必須だと考えられます。また、日本においても水素社会に向けて躍起になっておりますが、水素はかなり扱いにくい物質なので、そこまで普及するのかは現状では疑問符が残っています。
・再生可能エネルギーに関しても、水力発電・太陽光発電・地熱発電において設置しやすい箇所は全て発電済みとなり、これから大きな伸び代はないように感じられます。風力発電においても、これ以上増やすとなると洋上発電になるのですが、海底が深い場所で風車をどのように立てていくのかは、これからの課題となっており、現時点ではドラスティックに発電量が増加する可能性は低そうです。
・あとは、放射能などの安全性を除くと二酸化炭素を全く出さない原子力発電という選択肢があるのですが、日本は東日本大震災以来トラウマを抱えており、世界でもその安全性が疑問視されています。これからどのようになっていくのかは、不透明です。管理者が個人的に思うこととしては、原子力の未来は明るいと考えております。「月」や「地球以外の惑星」で原子力発電を行い、それを地球に持ってくる方法や小型・中型発電所を設置することにより、事故が起こってもすぐに温度を下げれるようにするような方法も考えられていおり、マイクロソフトの創業者であるビルゲイツも小型原子力の開発に投資しているようです。
・話は、逸れましたが、これから何年間かは石油の需要がなくなることはなさそうです。また、カーボンニュートラルと向き合っていかなければならない先進国の事情を考えても、しばらくは石油の価格が安くなる可能性は少なそうです。
・皆様は、エネルギーの未来はどのようにお考えでしょうか。私は、価値のあるものに投資していくスタイルですので、石油関連の株にはしばらく投資を行う予定です。ちなみに、ネット証券各社で上記に紹介した会社への投資を行うことができますので、下記に証券会社を紹介させていただきます。
おすすめのネット証券会社
※リーケンの独断で3社のみの情報に絞っています。上記以外の証券会社でも、取り扱いのある会社はありますが、余程、特殊な取引を求めない限りは、上記3社で十分です。