![考え方編10:[長期投資]複利の効果って本当に大きいの?利回りってどのくらい効いてくるの?](https://ri-ken-bookinfo.com/wp-content/uploads/2021/08/2.png)

それって実際どのくらいすごいのかわからない。

「複利や利回り」という言葉を、神格化しているような本まで出ているが
実際、一般人が使うとどのくらいの利点が出るのかを見てみよう。
・複利は、投資で得た配当金を自分の手元で消費せず、
その配当金を株式購入のための資金に回すことです。
そうすることで、「積立金+配当金」が投資に回るので、
積立金のみの場合よりも、効率よく
資産を増やすことが出来るというものです。
目標金額が5000万円の場合は、毎月どのくらい積み立てる必要があるのか
表1. 目標5000万円に対して「初期の投資資金」+「投資年数」+「利回り(3%)」
初期投金額(円) | 期間(年) | 利回り(%) | 毎月の積立(円) | タンス貯金の場合 (利回りなし) (円) |
¥100,000 | 10 | 3 | ¥355,900 | ¥42,808,000 |
¥100,000 | 20 | 3 | ¥151,300 | ¥36,412,000 |
¥100,000 | 30 | 3 | ¥85,100 | ¥30,736,000 |
・「表1」で示しているのは、10万円から投資をはじめて、目標の5000万円に到達するのに
「毎月いくら積立てをしないといけないか?」をまとめた表になります。
・30年計画で運用しようと考えている人ならば、実際の元金は3000万円程度で済み、
10年間で目標達成しようと考えているヒトは、約4300万円の元金が必要となる。
・複利の効果っていうものは、このような感じで「投資運用期間」が長ければ長いほど、効果を
発揮するものとなります。
・ちなみに利回りを3%にした理由は、リーケンが「高配当」と考える
基準が「3%以上」だからです。
・意外と「そんだけしか増えないの?」と思われた方も多いのでは無いでしょうか。
5000万円を貯めたあとに、配当金は月にどのくらいもらえるの?
表2. 5000万円貯めた後の配当金について
配当利回り(%) (税引き後) | 年間配当金(円) | 月に使える金額(円) |
3 | ¥1,500,000 | ¥125,000 |
4 | ¥2,000,000 | ¥166,667 |
5 | ¥2,500,000 | ¥208,333 |
・「表2」をみてどのような感想を持たれたでしょうか。
「月に12.5万円しか使えなかったら、生活できないよー」こんなふうに思いませんでした?
・そのとおりだと思います。
あまりにも「配当金」の力を過信せずに、現実に当てはめて考えるのが大事だと思います。
毎月5万円くらいしか投資に回せないよーって方
・5万円って、まぁまぁ大きい金額だと思いますが、シュミレーションの基準として使ってみます。
表3. 目標5000万円に対して必要な利回り
「初期の投資資金10万円」+「投資期間10〜30年」+「毎月5万円の積立て」
初期投金額(円) | 期間(年) | 毎月の積立(円) | 必要な利回り(%) |
¥100,000 | 10 | ¥50,000 | 33.5 |
¥100,000 | 20 | ¥50,000 | 11.9 |
¥100,000 | 30 | ¥50,000 | 5.9 |
・10年で5000万円貯めようとすれば、33.5%の利回りが必要なんですね。
この利回りって、安全にリスクを小さく分散投資した手法では、まず不可能な数字です。
目標達成のためにリスクを取って、個別銘柄やレバレッジを使った投資手法を使うべきか
・正直、リーケンは、投資だけで年間何十%もの利回りを狙うのはオススメしません。
・相当、「銘柄選びに自信があって、投資銘柄の下調べに全力を掛けれる方」や「投資が凄腕」な方は、
出来るかも知れませんが9割以上の方は、そうではないと思いますので、オススメできません。
・ある調査では、デイトレでレバレッジをかけた手法のみに絞った場合、90%以上のヒトが負ける。
とされています。
リーケンは、この調査はかなり信憑性があると思っています。
・自分にも言い聞かせるように言いますが「どうせ負けるからやめときな」です。
ただし、取引に慣れて「リスク管理」がきちんと出来る場合は別ですが・・・
では、どうすればいいのか
・世の中でお金を増やす方法は、「金融投資」だけではないということです。
もちろん金融投資は、資本主義経済の現代において、行うべきだと考えていますが、
もっと広い視野をもって、今、流行の「自己投資」などにも目を向けてもいいのではないでしょうか。
毎月の積立金が増額できれば良い
・毎月の積立金額を増額する方法は、何も株取引を始めとする金融投資のみにこだわる
必要はないと思います。
・積立て金額を入金することをSNS界隈では「入金力(にゅうきんりょく)」
と言ったりするのですが、この入金力を高めること大事です。
つまり、「稼ぐ力を高めること」が大事だと思います。
・稼ぐ力は、サラリーマンとして昇進を狙ってもいいし、副業してもいいし、
今はたくさんの方法があるかと思います。
・「節約」で入金力を高めてもいいが、限界があるし、「人生の満足度」を下げるならば、やらないほうが
いいかも知れません。
ただ、楽しめるならば別に「節約」でも良いと思います。
・言いたいことは、一つのことに「依存」しないで、広い視野で自分の得意分野で戦うことが大事だと
いうことです。あと、楽しめることはかなり大事だと思います。
・ちなみに金融電卓というものが「モーニングスター㈱」さんのサイトに無料で公開されていますので、ご自身
の状況に合わせて計算してみてもいいかも知れません。(登録も何もいりません)
↓
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株式全般の取り扱いのある主な証券会社
※リーケンの独断で3社のみの情報に絞っています。
上記以外の証券会社でも、取り扱いのある会社はあります。