[検証2] ロシア ウクライナ軍事侵攻時の相場の動きを振り返る(株式相場編)(2022/2中旬〜2/22/2/26)
スポンサーリンク

・ロシアとウクライナの善良な市民の方には、無事と安全を願っています。又、犠牲になられた方にはご冥福をお祈り申し上げます。

何が起こったとしても、私たちは生きていかねばならない

・まず、「このような時に相場について考えるのは不謹慎だ」だとか「もっとウクライナのことを考えろ」と言われたり、思われている方もいらっしゃるかもしれません。管理者は、この考え方はただの思考停止だと考えています。私たちがいくらロシアやウクライナのことを考えたとしても、現状は何も変わりません。

もし、あなたがロシア ウクライナの人々を心から同情し、何かしてあげたいと願うなら、あなた自身が稼いで、金銭的な寄付をする方がよっぽど役に立ちます。ちなみに、少し話はそれますが、震災時災害時で送られて最も困ったものは、「千羽鶴」だっというニュースを見たことがあります。その他、清潔かわからない衣服・布団や日持ちしない食べ物、このようなものがランキングされていました。

・何かを寄付するにしても、個人で行う場合には支援団体などに「お金」を贈ることが最良です。「きっと、食べるものに困っているだろう」「きっとロシア・ウクライナは寒いから、厚着したいだろう」とかで物としてプレゼントを贈るのは、有難迷惑も甚だしいので、絶対にやめた方が良いです。素人の考えが入り混じると、しなくても良い混乱が生じます。これは、仕事にしてもボランティアにしても支援にしても変わりはありません。

相場を振り返る

・実際に本格的にドンぱちし始めたのは、日本時間の2022/2/24でした。なので、24日周辺の相場状況を振り返っていくことにしましょう。

・ここで、大きく変わったのは、株価です。2022/2/24から25日に掛けて大きな上昇が見られました。ロシアがウクライナに向けて砲撃を放ったその日の相場は、大きな「買い」のチャンスとなったのでした。これは、ロスチャイルドの格言にあるとおり、「戦争時は号砲と共に買え」の通りになっています。24日の米国株相場開始から終了まで一日中上がりっぱなしでした。

・ここで、少なくともわかることは、相場というものは「不透明感」が大嫌いです。戦争が始まったといことは、直近ではこれ以上の不安要素はないということです。不安要素がある意味で消えたので、「買い」が発生したと言えます。

なぜこのような株価上昇が起こったのか

①政治的な不確定要素が無くなったから

②米国の利上げ懸念が後退したから

・現状を振り返ってみると、政治的な観点というよりも、「米国では利上げ懸念が後退したから」という理由の方が大きな要因を占めると考えられます。まず、そもそも株価というのは、「業績」と「金利」による影響が最も大きいです。政治的な影響は確かに受けますが、それは一過性のものに過ぎません。

・米国では、前年比7.5%のインフレというと、1973年ごろのオイルショック時以来のインフレ率を示していました。ある経済学者は、「インフレ率以上の政策金利を据え置かなければ、インフレを抑えることはできない」と言われるくらい、政策金利は重要なものです。ここで、現在の政策金利を見てみると・・・0-0.25%。これでは、インフレは止まりません。

・これから、徐々に政策金利を上げていき、「インフレを退治しなければならない」これが開戦するまでの米国の状況でした。しかし、開戦により状況は一変しました。戦争が起これば、勝手に不況になるのです。インフレをわざわざ退治しにいかなくても、勝手に不況になり、インフレ率は勝手に下がってきます。

・不況になるとわかっていて、金利を上げにいくような中央銀行はこの世に存在しません。ここで、投資家目線に移りますと、「2022年はどれだけ政策金利が上げられてしまうかわからない」という状況から、「政策金利は大きく上げられる可能性ほぼない」という状況にまで変化したのです。

・2022/2/10、2022/2/25時点の政策金利の上げ幅予想を示したものになります。開戦した後に、政策金利の上昇予想が0.25-0.5%の確率が80%越えに変化しています。こりゃ、0.5%ずつ上げていかなければインフレを退治できないという状態から0.25%で十分であるという意見に変化しました。

・ちなみに0.5%を一回で引き上げるのは、米国史上でも非常に稀な事態です。また、今年に限っては何度も利上げを行い、年間では1%以上は最低でも利上げしなければ、インフレなんてとてもじゃ無いけども、退治しきれないという見方が多かったです。ローンを支払っている方ならばわかるかと思いますが、借金の1%って相当ヤバいですよ。それこそ、生活が成り立たなくなる方も出てくるくらいインパクトのある数値です。

利上げで最も打撃を受けていたグロース株

・株価は、業績と金利の影響がとても大きいです。とりわけ、グロース株は、大きな借金をして一気に独占市場を作り出すような戦略を取ったり、大きな研究開発費がかかったりするので、他のセクターよりも借金の額が大きくなりがちです。また、今後何年間で何十倍にも何百倍にも業績が上がっていくとうような「期待値」がとても大きいので、たとえばS&P500の平均がPER20倍程度なのに対し、Amazonなどは50倍のPERがついていたりします。これよりも小さな会社であれば、100倍以上のPERが付いている会社なんて、ごまんと存在しますし、黒字化していない企業もたくさん存在します。

・これらを理由として、利上げ懸念が大きかった今年は、年初来でグロース株を筆頭として株価が大幅に下落していました。その心配が開戦により、一気に払拭され、株価の大幅な上昇につながったわけです。

グロース株を購入には

・こちらにまとめております。

投資時期を考えたり、セクターや個別株に焦点を当てたくない方は・・・

・指数を買う、、、つまり米国全体に分散投資や世界全体に分散投資を行う手法があり、これに関しては株に関して普段は何も考える必要がありません。愚直に毎月積み立て投資を行うだけです。むしろ目標額を貯め切った後に、取り崩すときに苦労するくらいかなと思います。あとは、分散が効いている分、「1発逆転」みたいな値動きはしないので、じっくり確実に増やしていくタイプの投資手法になります。この手法は、下記にご紹介させていただきます。以下の3つの商品の内、どれもが投資の世界で正解と呼ばれる商品たちです。

おすすめの投資商品を挙げておきます

①S&P500に連動する商品、米国株の成長を取り込むことができるETF

 ETF: VOO

 投資信託: eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

②アメリカ市場全体に分散投資できる商品、米国株の成長を取り込むことができるETF

 ETF: VTI

 投資信託: 楽天・全米株式インデックス・ファンド

③先進国・新興国関係なく全世界の株式に分散投資できる商品、世界経済の成長を取り込むことができるETF

 ETF: VT

 投資信託: eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

・今後10年間も米国が世界経済の牽引役になるなら米国株投資ですし、今後は世界の中心はどこか別の国に変わっていくと考えるなら全世界株投資だと思います。どれに投資するかは、自分の頭で考える必要があるかと思います。

おすすめのネット証券会社

本商品の取り扱いのある主な証券会社
証券会社名取り扱いの有無
楽天証券
SBI証券
マネックス証券

※リーケンの独断で3社のみの情報に絞っています。上記以外の証券会社でも、取り扱いのある会社はありますが、余程、特殊な取引を求めない限りは、上記3社で十分です。

暗号資産の取扱い会社

コインチェック

スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事