考え方編35:[長期投資](長期投資の考え方)ウェルスナビの運用を参考にしてみる!(I)
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・ロボアドバイザーで有名なウェルスナビの運用について見ていきます。「世界水準の資産運用が自動でできる」ことを謳い文句として、売り出されている資産運用の会社が「ウェルスナビ」です。私は、ウェルスナビで運用しませんが、時間がなかったり、株の勉強はしたくないが資産運用は行いたいと考えている方、株の管理が面倒だし多少の手数料は支払っても構わないという方にとっては、悪くない会社なのかもしれません。

・今回注目すべきは、ウェルスナビ自体が良いとか悪いとかではなく、資産運用のポートフォリオについて見ていきます。これだけ大きな謳い文句を言われているだけあって、ポートフォリオはよく考えられているなぁと思います。

ウェルスナビのポートフォリオと手数料について

引用:ウェルスナビ無料診断(2022/1/28)

引用:ウェルスナビ無料診断(2022/1/28)

・上記は、ウェルスナビの無料診断結果となります。初期100万円で毎月5万円を30年間、積立ながら運用を行うと、貯金するだけなら1900万円にしかならないが、運用の成果により70%の確率で3019万円以上になるということらしいです。これは、利回り2.8%で運用し続けた成果ということになります。これが複利の効果であり人類最大の発明と言われたりするのもそのためです。

引用:モーニングスター金融電卓

・これをみて「ウェルスナビに加入しよう」と考えられる方もおられると思いますが、自分で資産運用するだけの気力を持っておられる方にはおすすめできません。まず、ウェルスナビの運用利回り2.8%の根拠を見ていきますと、現在世界の経済成長が年間4〜5%と言われており、ウェルスナビの運用手数料が1%であることを考えると、2.8+1 = 3.8 ≒ 4.0%となります。つまり、ウェルスナビは、上記の資産クラスポートフォリオを組むだけで世界経済の成長についていけると考えているわけです。

・このような運用会社が行う投資を参考にしないわけにはいきません。ウェルスナビの資産クラスは確かに考えられた配分になっています。ただ、これらの資産クラスはネット証券を使えば、そのまま真似できてしまうというものでもあります。そのままのポートフォリオを真似したとして、成果の違いを見ていきます。

引用:モーニングスター金融電卓

引用:モーニングスター金融電卓

・自分で資産運用を行えば、ウェルスナビにお願いするよりも30年間で600万円も多く資産を残すことができるような運用となります。逆にこの600万円はウェルスナビの利益となります。たった1%の手数料と思うかもしれませんが、これが現実です。複利のことを理解していないと、このようなことにも気づくことができません。

楽天証券でウェルスナビと同じポートフォリオを組む(2022/1/29)

・まずは、楽天証券でウェルスナビのポートフォリオに組まれているETFの商品を見ていきます。

引用:楽天証券(2022/1/29)

引用:楽天証券(2022/1/29)

引用:楽天証券(2022/1/29)

引用:楽天証券(2022/1/29)

引用:楽天証券(2022/1/29)

引用:楽天証券(2022/1/29)

・これらを、資産配分していきます。まずは、100万円 = 8700ドル(1ドル=115円として計算)を割り振っていきます。ウェルスナビは、6種類のETF(それぞれの方針に従って組まれている株の詰め合わせパック:VTIやVWOなどが有名、ウェルスナビは全てETFで構成されている)について、それぞれ異なる割合で配分しています。

①VTI:1株あたり222ドル:35%なので35万円分:14株購入(3100ドル、35.7万円)

②VEA:1株あたり48.3ドル:33.4%なので33.4万円分:60株購入(2898ドル、33.3万円)

③VWO:1株あたり48.1ドル:16,1%なので16.1万円分:29株購入(1395ドル、16万円)

④AGG:1株あたり112ドル:5%なので5万円分:4株購入(448ドル、5.2万円)

⑤GLD:1株あたり167ドル:5.5%なので5.5万円分:3株購入(501ドル、5.8万円)

⑥IYR:1株あたり105ドル:5%なので5万円分:4株購入(420ドル、4.8万円)

※ETFは1株ずつしか買えませんので、きっちり3万円分などの購入はできません。3万円分のETFを購入したければ、大体3万円分になるように株数を計算して購入するしかありません。

毎月の購入銘柄どうするのか?

・上記の割合でETFを購入すればウェルスナビと同じポートフォリオを組みことができます。では次の月から5万円の積み立てでどのようにETFを購入していけば良いのか。それは、上記6種類のETFの中で、ポートフォリオの比率が高いVTI, VEA, VWOをを購入していき、たまにAGG, GLD, IYRを購入していく感じですね。

・大体のパーセンテージがあってれば同じような成果がでますので問題ありませんし、ポートフォリオの中で割合が高いものと、値下がりしたものを優先的に購入していけば大体の比率はあってくるかと思います。また、ウェルスナビがこのような比率にしているだけであって、資産の比率に正解はありませんので、多少ズレたところで問題ありません。

・もっとも大事なことは、ETFを売って資産比率を合わせにいかないことです。予定よりも比率が落ちてきたものを次の月に買い増していくような方法が良いです。こうすることで、余計な税金や手数料を支払ったりする必要がなくなります。あまりガチガチに管理すると面倒なので、半年に一回とか3ヶ月に一回とか見直してリバランスしていくと良いと思います。エクセルか何かで組めば、そんなに手間はかかりませんし、600万円の手数料を支払うことを考えると、その資産管理のエクセルは600万円の価値があると考えることもできます。

・毎月、現金だけ貯めておいて、ある程度溜まってから一気に購入しても良いと思います。そこは、自分なりのやり方で良いかと思いますが、何か毎月決まった金額を天引きするようなシステムにはしておいた方が良いかと思います。ネット銀行を使えば、毎月自動入金とかもできるので、一度設定すれば良いだけかと思います。私は、銀行口座にあるお金は全部使ってしまう性格なので、天引きするシステムを使用しています。持っている分しか使えないので、無理なくお金を貯めることができます。

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