考え方編38:[長期投資](長期投資の考え方)相場って不思議なもので、みんなが上がると確信してれば下がるし、少し恐怖感を感じていると上がる。
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・私は、金融投資が大好きなので、普通の人とは違う感想を持つような変人かもしれませんが、相場って本当に神秘的だと思います。人間の心理状態を、嘘偽りなく写してしまう鏡のような一面もあり、業績やこれから社会に与える影響を表す通知簿のような一面もあり、経済状態を表す一面もあり・・・本当に神秘的だと思っています。

みんなが上がると確信してれば下がるし、少し恐怖感を感じていると上がる。

・冒頭にも書きましたが、相場っていうものは人間の心理状態をすごく、よく表しています。みんなが安心しきって、「もう上がるしかない」「いつもまでもこんな良い相場が永久に続くのではないか」と考えるようになると、相場ってものは下がり始めます。逆に、少し不安要素があるくらいでは、相場は上がっていたり調子が良かったりします。

・なぜ、こんなことが起こるのかですが、理屈としては簡単だと思います。みんなが安心しきっている相場だと、みんなが同じように相場にお金を入れていくので、もう次にお金を入れる人がいなくなるからだと思います。

・相場は上がらなくなる⇨相場の調子が悪いのではないかと思う人が出てくる⇨少しづつ売り始める⇨下落相場になる・・・こんな感じだと思います。

・逆に、不安要素があると、「買い向かう人」と「傍観するひと」と「売りに行く人」が出てきます。これは、裏を返せば、「買い向かう人」以外の人は、株を買う余裕があるといえると思います。だから、不安要素がある方が株は上がりやすいのですね。

・お金という、人類にとって必要不可欠なものを預ける場所だからこそ、人間の本質的な心理が出やすいのでとても面白いです。ある意味、相場の前では「人間の心」は裸になってしまいますね。卑しさ・恨み・辛み・楽しさ・快楽・恐怖・楽観・・・

・もちろん人間の心理状態だけを表しているわけではないですが、金融緩和相場が長かったせいなのか、デジタル化の影響で誰でも気軽に株式購入できるようになったせいなのか・・・はわかりませんが、理屈では説明できない値上がりが増えてきたように考えます。

株価は未来の業績を示すもの・・・だけど、それ以上に・・・

・ここ数年で一番衝撃だったのは、テスラ株の値上がりですね。いくら未来の業績や売り上げを示している先行指数が株だとはいえ、テスラがトヨタの時価総額の数倍になっているのは理屈では説明できないことが多すぎると思います。テスラの方が利益添加がうまいだとか、トヨタは現状でEVに弱いだとかはあるかもしれませんが、それにしてもですね。

・株はある意味、「どの会社に投票するか」というような投票権に近くなってきていると思います。もちろん、昔からこのような一面はあったかと思いますが、今の方が色濃く出ているのかなと思います。理屈を凌駕することができるのが、人間心理ということでしょうか。もしかすると、バブルというのかもしれませんね。

・いずれにせよ、これが、実現可能になったのは、金融緩和の長期化と複利の効果だと思います。

昔の4%、現在の4%(複利)

・世界経済の成長率は、4〜5%程度だと言われています。コロナ禍で経済成長が減速していても4%程度です。

https://www.bbc.com/japanese/59962495#:~:text=%E4%B8%96%E7%95%8C%E9%8A%80%E8%A1%8C%E3%81%AF11%E6%97%A5,%E3%81%AF%E6%9A%97%E3%81%84%E3%80%8D%E3%81%A8%E8%AD%A6%E5%91%8A%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82

※新しいタブで開きます。

・4%という数値は、実はとてもすごい数値です。

引用:モーニングスター金融電卓
引用:モーニングスター金融電卓

・100万円を複利4%で30年間運用すれば、320万円になります。同じように、1億円を複利4%で30年間運用すれば3.2億円になります。

・見方を変えます。100万円を複利4%で30年間運用すれば、+220万円になります。同じように、1億円を複利4%で30年間運用すれば+2.2億円になります。

・もう、わけわからない数字になっていますよね。世界経済の成長が「何兆円のペースで成長」ではなく、「何%のペースで成長」と書かれている意味は、複利と併せて考える必要があります。2022年1月現在では、FOMCで金利の引き上げが議論されており、やるかやらないかではなく、年間何回やるかの議論になっております。相場、少し変調し、下落相場が続くかもしれないとの予想が多くなってきています。

・正直、長期目線で見るならば、金利引き上げなんて些細な問題だと思います。世界経済が4%で成長していて、その経済成長をどの国が、どの企業が取り込めるのかの問題だけだと考えています。過去10年間は間違いなく米国でした。そしてこれからの10年は?これを考えて投資するのが、おもしろし、私が投資する理由の一つでもあります。

2021年11月で、世界の時価総額は118.9兆ドルと言われています。日本円では、118.9兆×115 円となります。もはや数え方がわからないですね。4%では、少なくとも4兆ドルが来年も増えることになるということを示しており、この4兆ドルがどこにいくのか?これを考えるのが次の投資先となり、投資自体をしない理由が私は、よくわからないですね。

おすすめの投資商品を挙げておきます

①S&P500に連動する商品、米国株の成長を取り込むことができるETF

 ETF: VOO

 投資信託: eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

②アメリカ市場全体に分散投資できる商品、米国株の成長を取り込むことができるETF

 ETF: VTI

 投資信託: 楽天・全米株式インデックス・ファンド

③先進国・新興国関係なく全世界の株式に分散投資できる商品、世界経済の成長を取り込むことができるETF

 ETF: VT

 投資信託: eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

・今後10年間も米国が世界経済の牽引役になるなら米国株投資ですし、今後は世界の中心はどこか別の国に変わっていくと考えるなら全世界株投資だと思います。どれに投資するかは、自分の頭で考える必要があるかと思います。

おすすめのネット証券会社

本商品の取り扱いのある主な証券会社
証券会社名取り扱いの有無
楽天証券
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マネックス証券

※リーケンの独断で3社のみの情報に絞っています。

 上記以外の証券会社でも、取り扱いのある会社はあります。

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